2012年10月26日金曜日

原沢伊都夫『日本人のための日本語文法入門』


日本語教師が書いた日本語文法についての新書。うまく整理されていて4時間ほどで読めた。肝は自動詞と他動詞。自動詞は自然中心(なる)、他動詞は人間中心(する)。文法に埋め込まれた文化を知るための、最初の一冊におすすめ。日本語の主語についての卒論を書く前に読みたかった。


目次        
  1. 学校で教えられない「日本語文法」
  2. 「主題と解説」という構造
  3. 「自動詞」と「他動詞」の文化論
  4. 日本人の心を表す「ボイス」
  5. 動詞の表現を豊かにする「アスペクト」
  6. 過去・現在・未来の意識「テンス」
  7. 文を完結する「ムード」の役割
  8. より高度な文へ、「複文」
参考文献
金谷武洋 (2006) 『英語にも主語はなかった』他

ハイライト     

■3 「自動詞」と「他動詞」の文化論
  • 自動詞は自然・話題・出来事全体把握中心(なる)、他動詞は人間・主語・動作主中心(する)

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